鯛車を初めて見たのは、2~3年前。新潟の郷土玩具なのですが、長野で行われた鯛車作りワークショップを見学させていただいたのでした。この形、色、とても心惹かれます。なぜだろう。
今回また長野のみなさんがワークショップで作った鯛車を、灯明祭の最終日の夜に参道を引いて練り歩くと聞き、つねこさんと出かけました。そこで思いがけず、ワークショップ主催のH澤さんが以前作った鯛車を引かせていただけることに。「わ、わたし作ってないのに、いいんですかっ!?」しかし、かなりウレシイ!密かに興奮!(つねこさんには見破られておりました)
鯛車を引いてみると、もう鯛車が愛おしくてたまらない。とてもとても大切なもの。そう思うせいか、ほかの人もそう思うのか、参道を行き交う人たちも鯛車を見て「かわいい!」「すてき!」と立ち止まって讃えてくれたり写真を撮ったり「これは何ですか?」と質問していただいたり。すっかり私はこの鯛車の親になったような気分で、とても誇らしい。
この赤い小さな動くあかりは、人々のこころにもあかりを点していくようです。
そして、連鎖していくみたい。
何日もかけて、竹と紙で作り上げたみなさんは、私とは比べものにならないほどの感動があったことと思います。制作指導、復活プロジェクトのみなさんも同様かもしれません。
鯛車復活プロジェクト公式ブログ Project TAIGURUMA
文化・芸術・地域・人がつながっていくって、誰かの感動からはじまるもの。
実際に見て、触れて、想像しながら、感動しながら伝わっていくもの。
かなり前に購入したシルクスクリーンのTシャツの背中に、鯛車がいた!
無意識に見ていたものが、体験したことで意識するようになる一例。